北の日々Ⅱ

洞爺湖からルスツリゾートまでは、意外と距離があって、たぶん30分くらいはかかったと思う。洞爺湖の駐車場で車に乗り込むとき、車内ランプがつきっぱなしなのを見て、あれ、と思った。着けた覚えはないし、だとしたらレンタルした朝からずっとついていたのか?それとも私達が洞爺湖を散策している間にだれかが着けたのか?という妄想をして怖くなったので考えないようにした。
真っ暗でまっすぐな道をひたすら進む。45秒で何ができる?を歌ったりそれについて話したのを覚えてる。さすがにおなかが空いてきたので、ホテルのレストランは高いし遅くまではやってなさそうだったので、途中でセコマで夜ご飯を調達しようとなった。ホットスナックを求めて2店舗も寄ったが、2店目にもなかった。とにかく気になるご当地商品をたくさん買い、ホテルに着いた。
ホテルの部屋、電気がどうがんばっても点かなくて、さすがに怖かった。車内ランプのあとに続いて起こったというのもあって、まじでおばけかと思ったが、君はおばけを信じてないらしくそんなわけないじゃんと言っていた。受付に電話したら、うちの部屋だけブレーカーが落ちていたらしい。んなことあるの。とりあえずブレーカーを復旧してもらって、電気は復活した。入れ替わりでスタッフさんが来てくれたけどもうなおったというと秒で帰っていった。

まずはごはんを食べよう、となったものの、割り箸をもらうのを忘れていたことに気づく。綿棒で食べれないかという私の提案は却下され、ホテルの売店に行くことにした。君は割り箸調達のためにさらなるカップめんの購入を試みていたが、わたしはたぶん買わなくてもドサクサに紛れてもらえるだろうと踏んで店員に割り箸ください、とだけお願いした。もらえた。
カップうどんとかもおいしかったが、とにかくメロン味のソフトクリームがおいしすぎて感動した。北海道のニュースを見ながらたべた。やっぱり今日の北海道はあついらしい。
それからホテル内を散策。ずっと気になっていたメリーゴーランド。ホテルの中にメリーゴーランドがあるなんて素敵過ぎる。しかもこんなにきらきらしたメリーゴーランド。彼は家族旅行でも何度か来たことがあるが、私は修学旅行の1度だけ。そのときも、いいなあという気持ちはあったものの結局乗らなかった。だから、まさか数年後に乗ることができるなんてなんだか不思議だなと思う。修学旅行のときの思いを取り戻すように、4回くらい連続で乗った。

1回目は2階ののりものに、ふたりでのった。2回目以降はひとりで、君がずっと見守る中。満喫したあと、外の迷路に向う。こういう迷路も前から気にはなっていたものの、実際に体験することはなかった。だから楽しかった。夜の道を歩いていて点々と光るイルミネーションを見たり、修学旅行のときの話をしたり、上の方まで登ってみたりした。館内への入口が限られていて、入ろうとしたドアに鍵がかかっていたりとなにかと翻弄された。やっとの思いで入った館内は噴水ショーがあったり、その前でくつろぐ人々、あとは館内プールもあった。水着持ってきてって言えば良かった、いっしょにプール入りたかったなって言われて軽率にうれしくなる、そんなこと思ってくれてるのか、と。修学旅行のときは気づかなかったけど、ホテルは相当広かった。これがリゾートホテルなのか。

ひと通り散策をし、温泉に入ることにした。そういえばこのホテルには3つも温泉があるらしい。しかもモノレールに乗って移動ができるなんてどきどきだ。帰りのモノレールの時間がいまいち間に合いそうになかったが、とにかく行きだけでも乗りたかったのでその温泉に向かうことにした。
モノレール乗り場