北の日々Ⅱ

洞爺湖からルスツリゾートまでは、意外と距離があって、たぶん30分くらいはかかったと思う。洞爺湖の駐車場で車に乗り込むとき、車内ランプがつきっぱなしなのを見て、あれ、と思った。着けた覚えはないし、だとしたらレンタルした朝からずっとついていたのか?それとも私達が洞爺湖を散策している間にだれかが着けたのか?という妄想をして怖くなったので考えないようにした。
真っ暗でまっすぐな道をひたすら進む。45秒で何ができる?を歌ったりそれについて話したのを覚えてる。さすがにおなかが空いてきたので、ホテルのレストランは高いし遅くまではやってなさそうだったので、途中でセコマで夜ご飯を調達しようとなった。ホットスナックを求めて2店舗も寄ったが、2店目にもなかった。とにかく気になるご当地商品をたくさん買い、ホテルに着いた。
ホテルの部屋、電気がどうがんばっても点かなくて、さすがに怖かった。車内ランプのあとに続いて起こったというのもあって、まじでおばけかと思ったが、君はおばけを信じてないらしくそんなわけないじゃんと言っていた。受付に電話したら、うちの部屋だけブレーカーが落ちていたらしい。んなことあるの。とりあえずブレーカーを復旧してもらって、電気は復活した。入れ替わりでスタッフさんが来てくれたけどもうなおったというと秒で帰っていった。

まずはごはんを食べよう、となったものの、割り箸をもらうのを忘れていたことに気づく。綿棒で食べれないかという私の提案は却下され、ホテルの売店に行くことにした。君は割り箸調達のためにさらなるカップめんの購入を試みていたが、わたしはたぶん買わなくてもドサクサに紛れてもらえるだろうと踏んで店員に割り箸ください、とだけお願いした。もらえた。
カップうどんとかもおいしかったが、とにかくメロン味のソフトクリームがおいしすぎて感動した。北海道のニュースを見ながらたべた。やっぱり今日の北海道はあついらしい。
それからホテル内を散策。ずっと気になっていたメリーゴーランド。ホテルの中にメリーゴーランドがあるなんて素敵過ぎる。しかもこんなにきらきらしたメリーゴーランド。彼は家族旅行でも何度か来たことがあるが、私は修学旅行の1度だけ。そのときも、いいなあという気持ちはあったものの結局乗らなかった。だから、まさか数年後に乗ることができるなんてなんだか不思議だなと思う。修学旅行のときの思いを取り戻すように、4回くらい連続で乗った。

1回目は2階ののりものに、ふたりでのった。2回目以降はひとりで、君がずっと見守る中。満喫したあと、外の迷路に向う。こういう迷路も前から気にはなっていたものの、実際に体験することはなかった。だから楽しかった。夜の道を歩いていて点々と光るイルミネーションを見たり、修学旅行のときの話をしたり、上の方まで登ってみたりした。館内への入口が限られていて、入ろうとしたドアに鍵がかかっていたりとなにかと翻弄された。やっとの思いで入った館内は噴水ショーがあったり、その前でくつろぐ人々、あとは館内プールもあった。水着持ってきてって言えば良かった、いっしょにプール入りたかったなって言われて軽率にうれしくなる、そんなこと思ってくれてるのか、と。修学旅行のときは気づかなかったけど、ホテルは相当広かった。これがリゾートホテルなのか。

ひと通り散策をし、温泉に入ることにした。そういえばこのホテルには3つも温泉があるらしい。しかもモノレールに乗って移動ができるなんてどきどきだ。帰りのモノレールの時間がいまいち間に合いそうになかったが、とにかく行きだけでも乗りたかったのでその温泉に向かうことにした。
モノレール乗り場

北の日々

北海道旅行へ行ったときのこと、やっと書きはじめられそうだ。旅行に行ってから1ヶ月と半月が過ぎる。それから今日までいろいろあったな。スケジュールも心も忙しかったけど、やっといま、落ち着いて時間がとれるから、書いてみようと思う。心はあまり落ち着いていないけど。
8.23
24時まで仕事をし、弟にトキハのバス停まで送ってもらって、早朝のバスに乗る。向う先は福岡国際空港。寝不足だけど、かわいくしたいから、バスの中でネイルシールを貼る。空港にはぎりぎりについた。バス降り場から国内線までが遠く、また時間にもともと余裕のない便で行ってしまったことから、本気で飛行機に乗り遅れるんじゃないかと焦った。でも結局、なんとかなる。
先に到着していた君から、北海道は大分と変わらないくらい暑い、と聞いていたとき、そうはいっても多少は涼しいだろうと高を括っていた。しかし新千歳空港につくやいなや、その湿度の高い夏の暑さにうだってしまう。

空港にかまってる暇はなく、待ち合わせのホテルに行くために電車に乗った。車窓から見える北海道の広い景色や、寄り添っているカップルを見て、長い時間電車に揺られていた。
札幌駅に着き、グーグルマップを見ながら目的地を目指した。それなのに全く違うところに向かっていて、全然たどり着かなくてわらった。やっとの思いでホテルに着き、ロビーで座ろうとしていると、すぐに君が来た。たぶん。君のほうが先だったっけ?わたしの記憶だと私が先について、ごめんお待たせ、といって登場した君にううん今来たとこ、って言った気がするけれど。それからチェックインして、ひとまずホテルの部屋に荷物を置いた。グルメの旅にでかけよう、とホテルの電気類を消そうとすると、暑いからエアコンつけっぱなしがいいよと言われ驚愕した。

まずは予約していたサッポロビール園に向かった。君は家族で昔来たことがあるらしい。まっすぐの道を歩きながら、北海道の空は素敵だなと思った。再会が札幌ておもしろいねとか、北ガスの建物はきれいとかずっとお話をしていた。中学生の英語の授業で、被らないものゲームでセイコーマートと発言したら先生にそんなコンビニは知らない、失格と言われ納得できなかったと君は言っていた。
ビール園のガーデングリルというレストランで、食べたいものを少しだけ頼んだ。まだラーメンとかソフトクリームとかいろいろな札幌グルメを食べたかったから、少量に抑えた。ソーセージとジンギスカン、カルビ漬けを頼んだ。私は朝からほとんど何も食べていなかったのでとても美味しく感じた。特にソーセージ。ジンギスカンも美味しかったのだけど、独特の風味があって少し苦手だった。ビール工房らしきものや豊かな緑を、大きな窓枠から眺めながら食べるごはんは贅沢だった。

続いておみやげやさんを見た。ピンバッジのがちゃがちゃをしては一喜一憂した。私はジンギスカンのピンバッジはかわいくないので要らない、というと、なんでかわいいじゃんと君が返すので、じゃああげるといって譲った。それから北海道型のプレートを見たり、どう考えても美味しくなさそうな味のキャラメルを見ながら罰ゲーム用に買おうかなんて話てた。

それからビール博物館に行った。ビールをつくる機械がひとつだけあり、まさかこれだけか?!と笑ったり、歴代のビールのポスターを見て、この画風が好きだなあという君につられて見ていたり、麦芽?のにおいを私にかがせて、どう?という君に、正直よくわからなくて返事に迷ったら、小さい頃嗅いで好きだったんだよね、いい匂いじゃない?って言われたり。ひと通りたのしんだあと、新たな札幌グルメを求めてすすきのに向かった。バスで行こうかという案も出たが、乗り方がよくわからなかったので結局歩いた。なんだかんだわたしたちはほとんど歩いているような気がする。向かう途中、大きい公共団地っぽいものの隣の公園を抜けながらなんかロシアみたいな風景だ、ロシアよく知らないけど、と喋ったり、空中階段のあるおもしろい2つ建ったビルを見かけてこういうの好きだなあと君がつぶやいたり、いろいろな発見をした。わたしたちは散歩が好きなのだ。すすきのに着き、カラフルな看板の彩りをみて、お〜ここがあの有名なすすきのか、となった。まずはお客さんが多いなら間違いないだろう、という魂胆で適当にラーメンやさんに入った。私はラーメンがあまり好きではないし、完全な空腹ではなかったから、1人1杯のラーメンを頼むのは不安だった。食べきれなかったら君にたべてもらおうと考えていた。だけど、札幌のラーメンはとてもおいしくて、1人で全部食べきってしまった。まず具がぜんぶ大粒だった。メンマにチャーシュー。特にメンマの大きさが桁違いだった。そしてスープ。みそに海鮮の出汁がきいたものだったと思う。お店で人気No.1のものにしてみた。通常3口くらいで結構です、となるラーメンだけど、ここのはほんとに美味しかった。そしてあつあつだった。スープも飲んでたぷたぷになったお腹をよっこらしょ、ともたげて熱気のこもったラーメン屋を出る。外はもう暗くなっていて、幾分か風が吹き始めたぶん涼しくはなったものの、まだまだ依然として暑いままだった。すすきのの鮮やかな看板の写真を撮る。飲みに来ている若者や、写真を撮る外国人観光客でとても賑わっていた。そこからぷらぷらと歩き、大きな公園に来た。街なかにあるには大きくてきれいな公園だった。現在の温度が表示されているビルや、札幌タワーが見えるその公園は、平日の夜だといるのにたくさんの人で賑わっている。とりあえず進んでいると、ベンチに座ってユーチューブ配信をしている女の人がいた。おもしろそうなのでわたしたちはその隣のベンチにすわり、女の人が配信をする様子を見ていた。やりたいことはやってみよう、ということをよく言っていた。あとはダンスをするらしかったので、それを見届けてから次の場所に行こうと思った。しかしこの後踊るよ!と言う割になかなか踊らないので、たぶんわたしたちは数十分くらいその公園にいつづけた。やっと彼女が踊って、私はそれを見て満足したので公園のさらに奥へと向かった。向かった先には夜闇に光る札幌タワー。札幌タワーのキャラクターは非公式なんだって、と君が教えてくれた。札幌タワーに登るかどうしようか、と話したが結局下から見て満足した。札幌タワーの麓にはビアガーデンがあり、会社帰りらしき人たちがたくさん楽しそうにお酒を飲んで、肉をつついていた。タワー乗り場にがちゃがちゃがたくさんあったので、がちゃがちゃマニアの私達は良さげなものがないか見てみた。北海道のかわいいマグネットがあったので、回してみるとふたりとも狙っていた物が出た。パステル調の、札幌タワーの丸みを帯びたマグネット。何気におそろいになって嬉しかった。それからホテルまで、北海道の夜道を歩く。たわいもない話をしたり、じゃれあいながら。ホテルに付く前に、北海道にしかないというセイコーマートにいこ、と君が行った。ただのコンビニだろうと思っていたのもつかの間、私のいちばん大好きなコンビニになった。そこで適当に買ってみたオリジナルのみかんジュース、おいしすぎて発狂した。北海道はみかんの生産地でもないしなんでこんなオリジナル商品があるのか謎だったが、とにかくおいしかったのでお土産用にもう2本買った。

ホテルに戻り、その後の記憶はあまりない。普段通り、私が先におふろに入って、それからベッドに入る。君がおふろに入る音を聞きながら眠りにつくのだ。

8.24
朝ごはんはバイキングだった。私たちはのんびりマイペースなところがあるので、レンタカーの予約時間がぎりぎりだったけど、構わずお部屋で朝ごはんをぜんぶ平らげた。いよいよレンタカーショップに向う際に、間に合わないかもという焦りもあったが、それ以上に暑すぎてもう朝から暑すぎるということが頭のおおくを占めていた気がする。レンタカーショップ、わたし1人じゃ絶対にわからないような場所に隠されていて、でもそれを1瞬で見つけた君がすごいなあと感心した。
レンタカーショップで手続きをしている間、前の客が忘れたであろう紙を見つけた。飛行機の便から食事をする店、バスの時間など綿密に練られた旅程表だった。丁寧にパソコンで制作されプリントされてたおり、明らかに時間をかけてつくられたものだったがカウンターに忘れられていたのが無念だ。

いざ案内された車は、ホワイトにうすい紫がかったラベンダー色だった。最初はあまり見かけない変な色だな、と思ったが、乗るに連れ愛着がわき、ラベンダー畑にいくのにうってつけじゃん、とお気に入りになった。
だがしかし知らない道の運転は緊張した。それに昨日、急に君が積丹岬に行ってうに丼が食べたいと言い出したので、急遽進路変更することとなった。まあせっかくだし行ってみるかと車を進めたものの、なんと行きたかったお店が店休日。でも違うお店がもういっこある!と気を取り直して、長い長い道のりを走った。途中で洋風のすてきな建物があったので、これなんじゃろと問うと、白い恋人パークとのこと。小さい頃家族で行って楽しかったらしい。今からいく?と聞かれ、正直少し迷ったが、わたしたちにはまだまだこれから行くべきところがたくさん持っているので、行かないことにした。それから、修学旅行のときに行った赤レンガの通りを通って懐かしいなと喋った。山とか海とかたくさんのものを駆け抜けた。駐車が怖かったり、めちゃくちゃ並んでいたりしたけど、うに丼はほんとにおいしかった。それからルスツリゾートに向かった。ホテルに着き、ホテルのエントランスから見える遊園地の入口やきれいな受付、いい香りのするエレベーター、3種類もある温泉などに心を躍らせ、荷物をおいて少し部屋を探索したあと、すぐに洞爺湖の方面に向かった。まずは生乳からである。絵本に出てきそうな、みどりと花に囲まれた囲まれたかわいいジェラートやさん。君がした駐車がへたくそすぎてふたりで笑った。ソフトクリームがお休みで残念だったけど、代わりのジェラートがとってもおいしくて満足した。それだけじゃない、

広いみどりや鮮やかな花、うさぎややぎ、ひつじ。自然があってのんびりしていて、とても好きだった。中国人観光客が多かった。そこで遊んでいたら、君に借りた白い帽子に、カラスにふんを落とされてさけんだ。あわてて石けんやタワシを駆使して落とそうと試みるもなかなか薄まらない。そういえば、そんな事件もあったね。今まで忘れてたけど懐かしい。うさぎに草をあげてみたり、ヤギのどくどくと脈打つおなかに触れてみたり、暑いけど、穏やかな空間だった。それから洞爺湖の展望台に行った。正直大きすぎて湖という感じはしなかった。広かった。そこで満足いくまで写真を撮ったり眺めたあとは、名物だという飲むマンゴーヨーグルトをいただいた。濃厚な甘さとさっぱり具合が絶妙。あついときに飲むヨーグルトはおいしい。

そして洞爺湖に向う。君が見たいと言っていた、千と千尋の神隠しに出てくるような、線路が水に沈んでいく場面があるらしかったのでそこへ向かった。今回の旅、ほとんど彼がどこに行くか決めているのは、もともと幼い頃に何度も北海道に来ていたという経験と、それゆえの北海道への興味があるからだろう。正直わたしは北海道にそこまで興味がなく、ただ君が行く場所ならどこへだっていきたい、という思いだけで来たのだ。君と旅行ができるなら。君と居られるなら。だから、君といっしょなら、どこでもよかった。
彼にナビゲートしてもらって、洞爺湖の周りを沿うようにぐるりと車を走らせる。今回の旅、本当に天気に恵まれた。雨も多少振ったが、それは車で運転中のときのみで、だから、私達が外で活動をする際に雨や風に邪魔されたなんてことはなくて、完璧な旅だった。

洞爺湖に着いたのはまだまだ明るい夕方だった。そこで私達はたくさん歩く。彼のお目当ての線路は、わりとすぐ見つけることができた。それで終わりかなと思ったけど、君はどんどんと歩く。大きな船。夜の花火はこの船に乗って見ようね、とか、志高湖では見たことのない白鳥ボート、乗ってみる?とか、ところどころある銅像やモニュメントと写真を撮ってみたりだとか。私が思っていたよりも、だいぶたっぷりの時間をそこで過ごした。私が間違えて帯広のナイトツアー申し込んじゃって電話で断わったりしたなあ、、 
花火の時間を考えてちかくでごはんを食べようかと話した。たくさんたくさん歩き、でもいい感じのところは満席で長蛇の列だったり。もう歩けない!と言い張る私に、歩けるね〜!と返すという茶番を30回くらいやった。

結局めちゃくちゃ歩いたけどどの店にも入らず、なにも食べなかった。正直そんなにお腹が空いていなかった。
そして君が、花火もいいけどせっかくのリゾートホテルだから、ホテルを楽しまない?と言い出した。私自身リゾートホテルに泊まったことがほとんどないのでホテルで過ごすということの想像が難しかったが、彼の言う通りにしてみた。結果、めちゃくちゃ楽しかった。

日々のなかで

2023/10/14
とてもお腹が空いたし眠いしだるいけど、今日も綴る。生理前ということもあってかめちゃくちゃお腹が空く。焼き肉とか行きたい。ベッドから起き上がる気力はない。気力がないのも頭痛がするのも寝不足のせいかと思ってたけど生理前というのもでかいかもしれない。

今日電話をする流れだったけど、私のラインで会話は終っていて、今は22時を16分過ぎている。忙しいんだろうな、と思いつつ、こうやってどんどん都合が合わなくなっていって、すれ違っていくんだろうなと実感する。かつてぴったりと合っていたふたりの時間も気持ちも、距離とか環境の変化とか、いろんなことがあって、どんどんとずれていくんだね。その離れていくスピードが、気づいたときには手を伸ばしてもかすりもしないくらい、とてつもない早さでどんどんと流れているような気がして、きつい。人生とは、出会いとはそんなものなのかもしれないが、そんな簡単に割り切ったり受け入れられるほど、そんな簡単に手放せるほどの熱量じゃなかったんだよ。わかってほしい。なんて、こんなところに書いたところで君には届かない。

距離は残酷だ、なんて思うのと同時に、互いのペースが合わなくなったなら、もうそれで役目を終えたというか、充分必要な時間は過ごしたということなのだろうかと思うことでしか納得なんてできない。というか納得はできない。だって君とまだまだやり残したことがたくさんあったから。まだまだたくさん行きたいところもやりたいこともあったし、たくさんどうでもいい話も大切な話もしたかったんだ。だからそんなに簡単に割り切れるはずなんてないでしょう。ずるいよなあ、これだけ夢中にさせて急に遠くに行っちゃうんだもん。怒りがないわけではない、むしろ、怒りもある。

2023/10/17
今日は深夜勤務なので今から4時間くらい眠る。生理中だし眠い。3日前まで毎日わんわん泣いてたけど、今は大丈夫。考えないわけじゃないけど、まあ卒論やバイトに大学、ひとり暮らしの生活いろいろ忙しいんだろうなあと思うし、私も自分のことに集中しようと思えるようになってきた。むしろ若いうちに傷ついてなんぼ、たくさん悲しいとか苦しいとかの感情を抱きとめたら、あとは進むのみ。未来よりも今を傷つくことも承知で凛と咲いていたいから〜〜!!ヘアケアちゃんとしてとぅるとぅるヘアになるために今日ちょっといいヘアオイル買ってみた。自分に投資しよ。今度皮膚科にも行こうかな。
まあまあこの1年君のおかげでとても充実していた。でも同時に不安もあったよね。わたしらの関係性なんなんだろうとか。まあこのへんはもうちょっと俯瞰できるレベルになってからにしよう。今じゃない。ふるさと納税とかsim交換とか家族の戸籍謄本とか事務作業もあるんだけど生理だし何もしていない。
ほんとに若いうちに苦労してなんぼだからーー!!傷つきまくって美しくなるんだから。

Macau,HongKong 3

9.21
マカオに無事到着した。ただ入国審査で相変わらず彼はひっかかっていた。韓国の証明写真で撮ったというその写真は、たしかにちょっと違う人だ。白すぎる。笑った。
フェリー乗り場からホテルに行くのもひとてまあった。タクシーで行こうとタクシー待ちの列に並んでいたのだが、どうやらここも現金決済オンリーらしい。運転手に、この現金でホテルまで足りるか?と聞いたらnoと帰されたので渋々お金を下ろそうとした。しかしちょっと高めの金額からしか現金を下ろせないATMだったのでそれも断念し、代わりにバスに乗ってホテルに向かうことにした。マカオのバスは緩急のつけかたが荒いというか、けっこう揺れた。アトラクションみがあって楽しかった。バスから降りたマカオの町並みは、非日常に包まれていた。ところどころ看板が光っていたものの、カジノ街と比べると暗くてひっそりとしていた。バス停からホテルはとても近かった。ホテルに1時頃にチェックインし、6時にはチェックアウトをするという中々タイトなスケジュールになることとなった。しかもその間もほとんどカジノに行っていたので、ホテルの滞在時間は2時間にくらいしかなかったけれど、それでもカウンターのメガネのお兄さんとか、3階にあるプールを覗いてみたりとか(彼に、プールで汗流す?と言われてプール行きたいなあとなっていたけれどもうプールに入れる時間が終わっていた。のぞいたプール、ただの床の面積が広くてプール部分が小さくておもしろかった)、なぜかでかいベッドが3つあるとか、テレビをつけてみたりとかなんだかんだ堪能した。私は体だけシャワーを浴びて、せっかくだからカジノに行くという彼に着いていくことにした。


深夜の2時頃、歩いてホテルから20分もかからない、とグーグルが言うので、それを信じて出発した。夜のマカオは、思っていたよりもひっそりとしていた。たまに車が通る静かな道を歩く。深夜の外国を歩いて、現実なのか夢なのかわからなくなってくるような、不思議な感覚になる。マップ通りに公園に足を踏み入れた瞬間、一匹の中型犬が突如として現れ、私に向かってきた。犬だと思ったのと同時にそれは8匹くらいに増え、すごい勢いでこちらに走ってくる。野犬にパニックになり駆け出そうとした私を、走った方が追いかけてくるから落ち着いて、と君が制してくれた。私の手をつかんで、大丈夫、とゆっくり来た道を引き返す。公園から出て人気のありそうな道を少し歩き、もう犬たちが追ってこないのを確認したあと、ふたりしてびっくりしたと笑った。私はとても怖かった。でも、隣に君がいてくれて良かったなと思った。心強く感じた。それからもなるべく公園ぽいところは通らないように、車通りのありそうなところを通ろうということを考えて道を進んだので、当初の予定よりだいぶ時間がかかった。だけど、遠回りして見た深夜に明かりをつけているお店やそこで駄弁っている人たち、街灯の明かりや色々な景色を見られたから、とても楽しかった。やっとのおもいで到着したベネチアンカジノ、入口がわからなくて車オンリーの地下の入口から侵入した。黒い服の警備の人たちがたくさん巡回していて、見つかったらどうしようと怖かった。逃走中とか脱出ゲームみたいだと思う一方でやっぱりすこし怖いなと思っている私に反し、彼はどんどんと進んでいく。その対比もおもしろくて笑った。彼についていくままエレベーターに乗ることに成功し、なんとカジノに入ることができた。入口のコワモテのお兄さんがパスポート確認の際、私にだけとびきりの笑顔を見せてくれたのも謎でふたりで笑った。

人生初のカジノは、とっても大きかった。広すぎて大きすぎて、どこに行けばいいのかさっぱりだった。そして想像していたものよりも大分違った。まず、みんな正装というか豪華な服を着た外国人観光客で埋め尽くされているのかな、と思っていたものの、実際にはTシャツを着ている人だらけだった。しかも中国人しかいなかった。そして私の中のカジノの知識はASMRのべにおちゃんしかなかったので、べにおちゃんみたいな人がディーラーやってるのかなと思ったら、ふつうにスーパーでレジをしてそうなおばさまたちだった。カジノも24時間営業だということに勝手に仲間意識が芽生えて、2交代勤務なのか3交代勤務なのか、給料はどのくらいなのだろうかとそういうことを考えていた。

深夜特急を読んでカジノの知識を取り入れていた彼がいろいろと教えてくれた。サイコロの出た目の数で大小が決まるものがいちばん簡単でわかりやすいとか、掛け金には最低額があるとか。本当に無知だったので、それらをきいてなるほど〜と思った。1言にカジノといっても色々あるのだ。ふたりで人が集まっているテーブルを見てみたり、足が疲れたのでゲーセンに置いてあるようなスロットの椅子に座って休憩してみたり。何度かインチキ臭い兄ちゃんに声をかけられて、返事しちゃだめだよ!と彼に言われたり。サイコロ大小のやつがわかりやすかったので、ほとんどそれしかみてなかった。澄ました顔でずっと連チャンで勝っている女のヒトがいて、かっけえと思った。最後に行ったテーブル、めちゃくちゃ盛り上がっていてサイコロの目が出るたび、大小が連続するたびに歓声がすごかった。歓声で怯えるかと思ったのか彼が時々わたしの耳をふさいでくれた。そしてずっと手を握ってくれていた。そして最後にみたテーブルがあまりにも盛り上がっていて人が多すぎた。興奮した参加者が椅子から立ち上がっていたので、足の疲れたわたしはドサクサに紛れてその椅子に座った。

ずっとカジノやりたい換金したいと言っていた彼だったが、いざそのテーブルの様子を見てると怖くなったのでやっぱりいいやという。本当にいいの?やったほうがいいんじゃないの?という私に、ううんやらないと返す。次の違う結果が出たらホテル帰ろっか、と言われたので、うん、とこたえた。帰りもたのしかった。入口がわからなかったので当然出口もわからず、コワモテの兄ちゃんにエントランスを聞いたり道に迷ったりしながら正規のルートでカジノを後にした。カジノのなかは明るくて眩しくて派手だったけど、外はやっぱり暗くて静かで別世界みたいで、不思議だった。壊れた歩く歩道を普通に歩いたり、きれいな公共トイレに行ってそのきれいさに感動したり、歩く歩道で懸垂をするおじいちゃんがいたりしながら、来た道を戻った。まるで夢みたいな、ふわふわした素敵な時間だった。今回の旅の中でも冒険、というのにぴったりな時間だった。 ホテルに着いて、明日の朝は早いとかどの時間のバスに乗るとか話をした後、わたしは1時間だけ寝た。興奮もしていただろうにぐっすり1時間眠ることができた。 

朝はすぐに来た。相変わらず彼は一睡もしなかったらしく、ほんとにこの子大丈夫かと不安になった。
荷物を整えて忘れ物がないかを確認して、起床数分でホテルを後にした。朝のマカオはまだ薄明るいなという程度で、夢の中みたいにぼんやりとしている。ふたりでメガネをして寝起きのぼんやりした状態でバス停まで歩くのが楽しかった。朝のまち、早起きな人々。明らかに空港に向かうだろうというスーツケースを持ったお兄さんがいたのでその人についていけば大丈夫だろうと話していた。バスは時間になってもなかなか来ず、大丈夫かな?スーツケースニキがいるから大丈夫っしょと話していた。座って待っていたら、通学中の女の子から、笑顔でおはようございます!と声をかけられてめちゃくちゃ嬉しかった。本当に忘れられない。おはようございます!とわたしも返した。素敵な朝すぎる。わたしは野犬とか夜の静かな街の風景とか、そういうあまり明るくないイメージでマカオを捉えていたけれど、その子の一瞬でマカオが大好きになった。この子がいればマカオは明るい、大丈夫だと思った。

いよいよバスがきて乗り込んだものの、グーグルが指定する降り場はどう考えても空港ではなくて、結局自分たちの勘とスーツケースニキを頼りにしてなんとかマカオ空港に到着した。最初に着いた時は香港に行くのに必死だったり、マカオに着いた!という気持ちでいっぱいであまり空港内を見られていなかったが、余裕をもって空港をみてみると、大分こじんまりとしていた。早朝ということもあってか穏やかで、好きな空気だった。手荷物検査を受けたりおみやげやさんで試食したりした。試食がうますぎて感動した。おみやげを買おうかなと思ったけど、いいなと思った商品が高額すぎて無理だった。桁が違う。自販機を見たり、窓の装飾を眺めたりしたあと、椅子でぼんやりと時間を待った。彼がこっくりこっくりしてるのがおもしろくてかわいかったのでめちゃくちゃそれを眺めていた。動画にもおさめた。いつも口開けて寝るからかわいいんだよな。

飛行機でもひたすら寝ていた。機内食は行きのときよりも段違いにおいしくてテンションが上がった。エア枕とアイマスクで本腰を入れて寝る彼、隣で無装備で寝る私。ネックピローをたたむとき、中にはいっていた空気を全部食べてるのがおかしくて笑った。
関西国際空港について、あ〜〜〜着いちゃった〜〜〜という残念な気持ちと、台風もなにもなく無事に4日間過ごすことができたという感謝や安堵感があった。
入国審査の入口がふたりで違っていて、出口ではぐれてしまった。どうしようと焦りとさみしい気持ちになったが、電話をする前に無事に会えたので安心した。

次の日は朝早くから研修だったし疲れていたので早く帰るのがベストだとは思っていたけれど、やっぱり少しでも長くいっしょにいたくてお昼を食べようといった。関西国際空港のフードコートに向う。先に買ってきていいよ、と君はテーブルで席取りをしてくれた。やさしい。本当はうどんを食べたかったけれど、とてつもなく並んでいたので空いていたたこ焼き屋さんでたこ飯を頼んだ。
彼が買い物にいったとき、その様子がかわいくて見ていた。そしたらラインで先に食べてていいよ、と言われ、お腹も空いていたし時間も気がかりだったので、言葉に甘えて待ちきれなくて食べた。彼が私の食べたかったうどんを頼んでいたので一口もらった。おいしかった。

ごはんを食べ終えて、関西空港駅に向かった。空港から出たとき、ああ、着いたんだなあと感じた。終わっちゃったんだなあと。快速に乗る前、彼が本当に楽しかった、本当にありがとう、またね、とたくさん言ってくれた。そして私がエスカレーターで下りて見えなくなるまで、何度も手を振ってくれた。それがうれしくて、彼がいる方を何回も振り返った。帰りの列車で思い出のアルバムを作ろうと思ったが、あまりに眠かったのでできなかった。
ああ、やっとマカオと香港の思い出を書くことができた。書きながら、おもしろかったなあてにやにやしちゃったり、楽しい思い出が蘇ったり、改めてやさしかったところを思い出したりした。泣いたこともあった。いま、泣いている。色々あったけど、どうしようもなく、幸せだったなあ、って思っちゃって、それがもう手に入らないもののように思えて。3週間前のことなのになんだかずいぶんと昔のことのようだ。

Macau,HongKong 2

かなり長文になってきたのでシートを切り替える。やはり3泊4日の海外は濃密である。

9.20

この日は君が早く起きていた。いつも私より後に寝ているのにすごい。体力の差か?わたしが起きようとすると、まだ寝とけ!というからそれに甘えてごろごろしていたら、もう朝シャンまでなにまで済ませた君が早く起きろ!!とか手のひらをかえしだしたのでこいつ、、、と思った。緑のひらキラドレスで一悶着あり、おそろいのマラッカTシャツを着た。何気に2日連続でおそろいのTシャツを着られたことが嬉しかった。

チェックアウトの時間が11時までだったので、比較的だいぶゆっくりと10時くらいにホテルを出た(たぶん)。君は1階で換金したりわたしはトイレに行ったりした。バスで駅まで行き、そこで君はオクトパスカードを買った。ここから長い長い1日がはじまる。
電車で香港市内に向かう。乗り継ぎに不安があったり、コインロッカーがなかなか見つからず悪戦苦闘した。コインロッカーについては永遠に行ったり来たりして埒があかなかったので、近くに立っていた警備員らしい人にCOIN ROCKER ?ときいたら、SE7EN ELEVEN.と帰されたので、いやまさかセブンイレブンには無いだろうと指示された方に向かうとなんとびっくりありました。無事にコインロッカーを見つけ、やっと旅に出れるという安心感を覚えつつ、やはり人に聞くのがいちばん早いなと実感した。

朝ごはんをたべておらずおなかが空いていたので、飲茶やさんに向かった。駅からお店までの道のり、海外に来た感が強くて楽しかった。マーケットとかごちゃごちゃしたビル群とか、日本人が全くいないところとか。そして短パンにTシャツ、帽子を被った君はバックパッカー感、旅人感が強く、そのごちゃごちゃとした道の景色に似合っていた。とても暑い空気の中、少し汚い道を進んで飲茶やさんについた。店内はほぼほぼ現地人で、ふたりともそういったお店が大好きなのでぴったりだった。テーブルにすわると汚れた水が入ったボウルが置かれ、ふたりして何だこれは?と笑っていた。たくさんあるメニューから食べたいものを好きなだけ頼んだ。ボウルが回収された後に、実は飲茶やさんでは食器を使う前にお茶でひと通り洗うという慣習があること、そうしないと衛生的で無いということを知った。愕然とした。それに気づいたのはもうかなり飲茶も食べすすめ、お茶も飲んでいた頃だった。店内の他の客を見ていた君がそのボウルの使い方に気づき、私もそれから他の客を見てみると、たしかにお茶で洗っていた。ガン見していたいかつめのお兄さんからガン見されかえした。もう使ってしまったものはしかたない。全く気持ち悪くないといえば嘘になるが、わたしたちはもう進むしか無いのだ。
飲茶、めちゃくちゃおいしかった。中国語も読めないし飲茶に詳しくないので、メニューの写真を見て美味しそうだと思ったものを適当に頼んだり、君が調べてくれたおすすめを選らんでみたが全部おいしかった。今まで味わったことのないぷるぷるとした不思議な食感や、噛むほどに変わる味覚、パクチーパクチーはふたりとも嫌いだけどなんとけっこうな割合で食べ物に入っていた。誤算。えびシュウマイにも入っていた。いらない。大根ケーキはさっぱりしていてとてもおいしかった。黒いクリームまんじゅうには金色の装飾が施されていてリッチだと思った。周りのお客さんの様子を眺めるのが楽しかった。隣のテーブルに座る欧米系のお姉さんと軽く会釈をしたり、お姉さんが頼んだ食べ物をみてわ〜おいしそう!というのが楽しかった。現地人っぽいお客さんが死ぬほどテーブルを汚していて香港を感じた。君曰く床もべちゃべちゃで最高に汚していたらしい。最高だね。

お腹が満たされた後は、まちをぶらぶらした。ネイザンロードに行きたいという私の願望におもむき、飲茶やさんから徒歩15分ほどだったので行ってみた。途中、デパートに入って現地人にまぎれて日本の商品が売っている様子を見たり、とんちき日本語看板を見て笑ったりしていた。なんだかんだ歩いて到着したネイザンロード、写真で見たような看板がたくさんひしめき合っている様子は見ることができなくて残念だったが、気になるあの子で頭から離れなかったフレーズ、「タクシー飛ばしてよ 九龍からニューヨークへ」の九龍に来られて満足した。香港の家事情はどんなだろうか、都市部が高いのだろうか安いのだろうか、都市部はアクセスは良さそうだけど見る感じかなり年季が入っていてあまり高い感じはしないねという話をしたり、写真をたくさん撮ったりして歩いた。君が気になる、というのでメインストリートから外れた階段を登ることにした。正直体力的にきつかったし相当暑かったし、この後体調崩すだろうなとは思ったけれど、君の行きたいところに行くのがいいと思って、着いていった。結果体調は崩さなかった。階段を登ってマレー系のおばさまとすれ違ったり、高いところから見える香港の学校の様子、女子の制服が真っ白のワンピースでとてもかわいいとか、そういうことを発見しながらどんどん上に進んで行った。少し山っぽいところに入ったり。世界まち歩きみたい、こういう観光観光しているところじゃなくて、脇道にそれたところが好きだなという話をしていたら公園についた。現地のおじちゃん達がおしゃべりしたり、トリの声をききながら、彼がトイレから帰ってくるのを、木陰のベンチで水を飲みながらのんびり待っていた。おじちゃんの声がクソデカボイスすぎて笑った。公園のトイレ、意外ときれいだったしめちゃくちゃ広くて何か、期待を裏切られた。いい意味で。地元の高校生が体育の授業で公園のテニスコートに来ていた。彼らが準備運動をする様子を見学し、どこへ出るかもわからないまま、歩いてみることにした。こんな変なところ絶対自分たち以外に観光客はいないだろう、と言った1秒後にバックパッカーが見計らったように目の間を通り過ぎていったので、そのタイミングの良さにまた笑った。ホテルか?高級マンションか?よくわからない派手な色の建物を通り過ぎたり、犬の散歩をしている人たちとすれ違ったり、バスに乗りたいなという話をして随分歩いた。地下みち行くエレベーターがとても涼しくてしばらくエレベーターに引きこもりたいとか、そういえば香港にきて動物を全く見てないけど何かあるのか?!とかJKに着いていけば間違いないだろとついて行っていた女の子がJDだったとか色々話しながら進んだ。適当に話していたのになんだかんだ駅がある都会みたいなところに着いた。やっぱり人生は進んでいればなんとかなる。

彼が行きたいというデパートに向かう。しかし暑さの中でひたすら歩いてわたしたちは疲れたので、いい感じのカフェでひと休みすることにした。クレープらしきものと、飲み物を頼んだ。かっこいい兄ちゃんが店員さんで、お客さんもいい感じだった。私が頼んだぷちぷちした種が這入った飲み物、めちゃくちゃおいしかった。火照った体に染みた。ちょっと炭酸っぽかったけど、嫌な感じではなく、その食感もおいしいと思えた。初めて飲んだ不思議な飲み物だったけど、おいしかった。彼が頼んだものは死ぬほどまずかった。スタバのヤニカスドリンクをおいしいといいながら飲んでいたときも思ったが、この子、やばい味覚をしている。そしてデザートのつもりで頼んだクレープ、実はお餅のはいった卵焼きだった。海苔もかかっていて、まさかのオカズ系かよと思いつつ食べたけど、なんとこれがばちぼこに美味しかった。うますぎて彼とふたりで感動した。ふらっとなんの気無しに立ち寄ったカフェでこんなにおいしいものが食べられるとは。さすが香港。それから駅に向かうまでは、たくさん生きていたころの姿のままぶらさげられたお肉を見たり、臭い屋台を通ったり、小さなドラッグストアに入ってみたりした。そういえば家族がタイに行きたいらしいと話すと、じゃあいっしょに行こうかなと彼が言ったので、ふたりで行けばいいじゃんと返すと、1言も喋らずに終わるだろうけどねと言われた。何じゃそりゃ。あとはタイとかマレーシアのほうが臭いとか、君は東南アジア系いったこと無いから香港が充分臭いと思うとかそういう話もした。

電車でお目当てのデパートに着いた。彼が行きたかったのはかわいい雑貨やさんだった。しかしお目当ての商品がなかったらしくがっかりしていた。私はその間雑貨やさんを物色してかわいいタンブラーを見つけたり、隣のお店の高速回転する小さな観覧車とかのオブジェを見たりして楽しんだ。そういえば駅の広告で見かける児童的科学という本がおもしろそうだから買いたい、というとじゃあ本屋さんを探そうとなった。しかしそのデパートに本屋さんは無かったため、彼が本屋さんのあるデパートを探してくれた。そこに向かう途中も、おじさんに道を聞いてなんとかたどり着いた。そこはめちゃくちゃ豪華なデパートだった。シャネルとかそういうハイブランドしかなくて、とにかく清潔で高級な香りのするデパート。こんなところにいかにも庶民派な児童的科学が売っているのだろうかと思いつつ、タッチパネル式の案内板を頼りに本屋さんに向かった。おしゃれすぎる現地に住む外国人向けみたいな洋書が多い本屋さんで、当然ながら児童的科学は無かった。残念。それから椅子に座って休憩をして、そろそろ夜景の時間にむけてピークトラムへ出発しようかと話した。しかし巨大すぎるデパートから出る場所がわからず、間違えてものすごく暗い人間の闇みたいなところに入ってしまった。こんなにきらびやかで清潔な空間に、扉ひとつ隔てただけで何十、何百のたばこの吸い殻が重なった重く暗い空間があることにものすごく驚いたしなんだか人間の闇だなと感じた。

逃げるようにその場を去り、なんとかきれいな外の街へ出ることができた。君が公園を通っていこうと当初はいっていたが、わたしの力量不足により公園への行き方がわからず普通の町中を歩いて向かった。普通といってもすごく豪華だしおもしろかった。協会の前も通った。そして到着したピークトラム。想像よりも街なかにあり、乗り場へ行くにも巨大なスクリーンのなかをエスカレーターで登っていくのでわくわくした。しかもピークトラム自体もものすごい長い距離を上へ上へとぐいぐい進んでいくからアトラクションみたいで楽しかった。てっぺんに着くまでに、もう夜景が見え始めていてわあ、となった。通り抜けていく高層マンションの部屋の様子が窓から見えておもしろい。私は人の生活風景を見るのが好きだなと改めて実感した。

展望台のある建物に着いた。商売おしつけのお土産売り場をしょっぱなから通らされたのはおもしろかったし、夜景を見る気満々で屋上までエスカレーターで登った。途中の階でゲームセンターとかトリックアートとかいろいろあって最上階に着いたものの、入場料が必要とわかりすぐに来た道を下った。途中のベランダで夜景をみた。その建物から出て、とてもきれいな夕陽をみた。隣の建物の屋上から夜景が見えるのではないか?いやいやそんなまさか、、と隣の建物に上がるとなんと見えた。展望台じゃなくていいやん。穴場すぎる。ただ人が多すぎてなかなか最前線で夜景を見られなかった。友だち同士できてる男子三人組とかひたすら写真をとってる人たちとかいちゃこらしてるカップルとか。しばらく待ってやっと夜景を見ることができた、ほんとにきれいだった。しばらく眺めていた。そのあと少しその建物を散策し、帰りのピークトラムに乗って牛肉麺をたべようと話していた。しかし行きと違って帰りの列はめちゃくちゃ並んでいた。待ち時間も色んな人を見るのが楽しかった。牛肉麺たべるのやめていっこ早い便でマカオ帰らん?という案も出たがいや最終便でもいけるっしょという彼の押しに負け、じゃあせっかくだしそうするか〜となった。ちなみにこのトラムの列に並んでいるとき、すでに夜の7:30くらいだったのだが、わたしたちの夜はまだはじまりに過ぎなかった。ここから眠れない長い長い夜がはじまる。テレビの撮影とかインド人っぽいお父さんを見ながら列を待ち、ピークトラムに乗って下町の駅まで戻った。そこから牛肉麺のお店まで歩く。歩いて20分くらい。私は疲れていたのでタクシーに乗りたかったが彼に励まされてなんとか歩いた。欧米系の兄貴たちが集まるバーの通りとか、お兄さんたちが水を撒いて掃除している階段を降りたりしてなかなかディープな夜の街を歩いてお店についた。しかし現金決済のみで、麺1杯分の現金しか持ち合わせていなかったわたしたち。彼が急いでお金を下ろしに行ってくれた。今の旅で思ったのは、多少多めにお金をおろしておいたほうがよいということ。意外と現金オンリーの場面は多い。ひとりで行ってくるからいいよ、と行って彼は夜の香港に消えていった。わたしは階段に座ってゴキブリとか、仕事帰りのお兄さんがお店に入って行くのを見ていた。数分たって、そういえば全く知らない異国の地でひとり行動てけっこう危ないのでは、しかも夜だしと思い始めて、怖くなって彼にラインをした。結果ふつうに戻ってきたので良かった。やっとの思いで入った牛肉麺のお店、地元の人がたくさんで従業員との距離が近く回転率がはやくてがちゃがちゃしていてとても好きだった。彼は事前に調べておいしそうだと言っていたカレー麺、私はぱっと見で美味しそうだったシンプルな牛肉麺を注文した。麺は日本のインスタントのうどんみたいに平べったくて少しもちもちで、スープもあっさりしていてとってもおいしかった。パクチーが入っていることに途中で気づき、できるだけ除去しながら食べた。お店にいる間、わたしたちのメニューをそのままふたつたも注文して動画を撮り、しかし口に合わなかったのか7割ほどを残して去っていったアメリカ系兄貴や、その麺なんのメニュー?と聞いてきた中国人の家族とテーブルを同じくした。兄貴の分、わたしは自分の麺を全部たべてスープもたっぷりのんだ。香港の人てけっこう気軽に話しかけてくれるな、人懐っこい国大好きだなあと思った。そこからフェリー乗り場に行くために、駅まで歩いた。かなり時間に余裕があったので、高級めなスーパーに寄って雪見だいふくやお菓子を買ったりしてみた。食べる場所がなかったのでマックに寄り道した。ハッピーセットを頼もうとたのしみにしていたわたしたちだったが、香港のオマケがあまり心惹かれるものでなくよくわからないプラスチックの棒みたいなものだったのでヨーグルトだけ頼んだ。雪見だいふくはあまり日本と変わらないな、と私は思ったけれど彼は日本のものより粉っぽいねと言っていて、そう言われたらそんな気もするかもと思いながらもにもにと食べていた。グレープフルーツ味の口臭を消すお菓子?やっぱり彼は気に入ったみたいでおいしいおいしいとたべていたが、私にはきつすぎて無理だった。マックのブルーベリーヨーグルトでお口直しをした。そのあともスーパーを見かけては入ってみて、変わった形のペットボトルを見たり、ハーゲンダッツがあほみたいにでかかったり高額だったのを見るのが楽しかった。寄り道をしながら夜の道をどんどん歩いた。夜は短し歩けよ乙女。ゴキブリに叫んだりしながら、ゴキブリにびびりまくる彼がおもしろかった。駅に向かう途中、そういえば荷物を預けたコインロッカーのあるセブンイレブンは24時間営業なのか?と彼が言い出して、確かにめちゃくちゃ大事なことを確認していなかったなとふたりで焦った。もし荷物が閉じ込められてたらどうしよう、まあそれはそれで面白話になるなとどこか楽観的に思っている自分もいて、ハプニングがあるのが楽しいなと思った。22時頃にコンビニにつき、なんとか荷物を受け取れる無事を確認した。どうやら23時までは開いているらしい。フェリーの出発時間が23時で、22:30に乗り場に行けばよいから、それまでちょっと香港を惜しもうと彼が提案した。セブンイレブンを物色し、店員のお姉さんに児童的科学ありますか?と聞くと全身を使って探してくれて、でも結局なかったんだけど、そんなに必死に探してくれるんならええわあと感心した。セブンイレブンを見て満足したあと、タイパ行きのフェリーのチケットだけ先に購入し、海沿いを歩いた。ジャッキー・チェンみたいな半裸で走ったり筋トレしてるお兄さんがたくさんいた。

ランニングしてるお姉さんとか散歩している人がちらほらいる中で、わたしたちは香港の光る夜景と夜の海を見ながら楽しかったね、また来ようねという話をした。なかなかエモい1場面である。キラキラした彼の顔。素敵で好きだ。
そしてそろそろ時間やばいんじゃないか、とセブンイレブンに戻ったときに事件は起こった。
コインロッカーをいざ開こうとしたとき、現れた文字【現金オンリー】うわお。現金はあったものの、なんと600香港ドル/回と思っていた利用料金は600香港ドル/2時間で、なんとひとりあたり3000円くらいの現金が必要だった。あいにくさっきの牛肉麺でそんな現金は手元に残っていない。このときすでに22:20を過ぎていた。パニックになるわたしたち。どうする!やばい!とにかく地下に行って現金引き出さなきゃ!と全速力で地下まで走り、急いで戻って息を切らしながら荷物を取り出した。そのときもう22:27とかで、船に乗れなかったらどうしようという不安が強くめちゃくちゃ焦った。ただハプニングすぎてめっちゃおもしろいなとも思った。フェリー乗り場に向かう途中、館内はもうお掃除タイムに入っていて、清掃員のおじさんたちが何か言ってるが構わず走った。そしたらカーペットで盛大にすべってころんだ。めちゃくちゃ痛かったが、ハプニングの連続すぎてそれすらもおもしろかった。
なんとかフェリー乗り場に着いて、待合室に入れたときの安堵感はすごかった。これでとりあえずはマカオに行ける。深夜の最終便にも関わらず客は多かった。でも日本人はわたしたちだけのようだった。

 

Macau,HongKong

9.18 
 最後のひとりまでのんびりしてたころ、さんふらわあを追い出されるように降りて、トイレをうんこでつまらせ、大阪の電車がちんぷんかんすぎて京セラドームの前を3回通り、なんとか10時頃に空港に着いた。はじめは8時頃には着く予定だったので、旅の初手からこんなにもハプニングがあるものなのだなと感心した。彼も遅れてきたので、彼が来るまでの間、中国人の会話を聞きながら、ターミナルの椅子に座って寝たり、行き交う人々を眺めたりしていた。
 関西国際空港で約3週間ぶりに会った。そこでもお腹がいたいとか同級生の馬鹿な話をしたり、空港内を散策して楽しく過ごしたが、航空券の写真をひとりで撮ってしまうとかそういう些細なことで寂しくなってしまって、ふたりで来ているということに彼は意味を見出していないのかもしれないと悲しくなって、飛行機に乗り込んだあと、なんか最近冷たくない?って聞いたり、思ってることないの?と質問してしまった。すっきりしてから、もやもやを、全部日本に置いてから旅行を楽しみたいと考えていたから。でもうまく話すことができなかった。

私は今日、そもそも心理的に距離があることに対して話そう、と決めていたから、「今日私達テンション低くない?」と話をしたら、「いつも俺らって君が話し始めてそれに俺がのっかるって感じじゃん。今日は君が話さないからだよ。話してくれたらそんなことなくなるよ」とかいうよくわからない返しが帰ってきた。最近冷たくない?っていう質問にも、ええ?そんなことないよみたいな1言で話が終わってしまった。
飛行機が離陸してから、めちゃくちゃ泣いてしまった。飛行機の音でたぶん、彼はそのことに気づかず、ただ深夜特急を読んでいた。話がしっかりできなかったことの悲しさとか泣いてる私に気づかない悔しさとか、この旅行中ずっとこんな風にもやもやしたり気まずい感じなのかなとか、色々な感情から泣いてしまったのだと思う。ずっと喋らず、泣いている私の隣で、彼はずっと本を読んでいた。機内食の時間になった。ものすごくたのしみにしていた時間だが、もう全然食べる気になれなかった。君はのんきにどっちの機内食にする?とか聞いてきたけどそんな気分じゃねーんだよ泣いてんだよこっちは、と思いつつなんか太い麺を食べた。あまりおいしくなかった。なんかもうあんまり覚えてないが、そこからだんだん気持ちもはれてきて話すようになった気がする。私は窓側でずっと空を眺めていた。もやもやが完全にふっきれたわけでは全くないが、初めてのところに行くという状況に心がエキサイトし、旅行中はなんだかんだ楽しんだ。

マカオについて、飛行機を降りた瞬間にリッチな建物がたくさん見えたことに興奮した。
マカオからとりあえず香港に向かわねばならなかった。香港行きのフェリーに乗りたかったが、フェリー乗り場への行き方がわからない。
彼が歩くままカジノ行きのバスに乗った。彼もよくわかってはいなかったが、適当に乗ったという。彼が香港への行き方をたくさん調べてくれていたが、私は少し調べてもよくわからなかったし誰かに聞けばなんとなるだろうと思っていたのであまり調べなかった。ただあまりにも彼がずっと調べているので、なんだか申し訳なくなって、スマホでちょっとだけ調べるふりをしてみたりもした。バスが途中のカジノで泊まり、運転手が外に出て何をするでもなく暇そうにしている時間がけっこう続き、あれこれ大丈夫か?と思ったものの、なんだかんだフェリー乗り場についた。乗り場についたら着いたで切符売り場がわからなかったりしたがなんとかチケットを購入でき、出発時間まで余裕があったのでマカオでごはんを食べた。君はお腹が空いてなかったらしく、わたしがカニシュウマイとえびシュウマイ、いちごタピオカを飲んだだけだった。お店の人や片付けのおばちゃん達が気さくでとても良かった。

フェリーは、色んな人が乗っていたりずっと船内で流れている広告がおもしろかった。
隣の列に座っているコワモテの欧米系の兄ちゃんも、私と同じタピオカを飲んでいるのがなんだかおもしろかった。
香港に着いて、その夜景の綺羅びやかさにふたりでおおー!と感激した。マカオといい香港といい、着陸した瞬間にすごい、と思わせる街ってすごいと思う。香港についたのが7時くらいだったかな。もう夜だった。ここからディズニーランドホテルまで行かねばならない。まだまだ目的地は遠い。ハードスケジュールである。電車の切符の買い方とか、どこに向かうかとかで戸惑ったこともあったが、電車を乗り継いで目的地へと向かうことができた。香港市内のビルの明かり、今までみたどの町の夜景のものよりも柔らかくてあたたかくて、なんだかおしゃれに感じていちばん好きな明かりだなあと心が嬉しくなったのを覚えている。夜景を楽しみながら香港のまちを抜け、ディズニーラインに乗るとたくさんのディズニーキャラクターがいる車内に心がときめいた。ピーターパンはいるかしら?と車内を歩いてまわったが、いなかったのでティンカーベルの写真を撮っておいた。

いよいよディズニーランドの駅。やさしい明かりの異世界がディズニー帰りの人たちで溢れていて、ついに来たんだ、と実感が湧いた。ディズニーランドの門の前を通り過ぎるときも、明日自分がこの門をくぐるのだ、と思うと嬉しかった。早く明日がきてほしいような、でもきてしまったらおわりもきてしまうので、まだきてほしくないとも思った。ディズニーホテル行きのバスを待つ間も、ディズニー帰りの人の持っているぬいぐるみや、風船や、キャラクターのグッズがにぎやかで楽しかった。みんなたのしんできたんだなあ。
ディズニーホテルはとても素敵だった。ミッキーの銅像、エレベーターを案内してくれるミッキーの声、廊下や部屋に飾られたキャラクターの絵。テンション上がる。ホテルに着いたときはすでに9:30とかでけっこう遅かった。だけど、ホテル内にはレストランやショップがあったので散策した。それにお腹も空いた。なんだかエネルギーがモチーフっぽいオシャレなレストランがまだあいていたので、お腹の空いたわたしたちはそこに入った。みんなきらきらした飲み物をもっていて、すごいどういう仕組みになっているんだろ?と思ったり、店内に散りばめられた光るオブジェを眺めたりして、これは何のお店ですか?とキャストに聞いたところ、「Avengers.」なるほど。それからわたしたちはきらきらしたコップに入ったジュースと、ポテトメドレーとかいういかにも名前がfunkな感じのポテト料理の盛り合わせを頼んだ。全部とてもおいしくてたのしかった。ごはんのあと、明日のお洋服を買おうとグッズショップに向かった。君がいいなといったTシャツと私がかわいいと言ったTシャツは違ったが、おそろいがよかったし君のもいいかもなと思えてきたので前者を買った。結果めちゃくちゃ気に入って今では毎週着ている。お店を楽しんだり、部屋のディズニー要素を堪能したあとは、次の日のディズニーに備えて寝た。といっても開園時間が10:30とかでめちゃくちゃ遅いというのもあって、たぶん日付が変わってから寝た気がする。

 

9.19
 わたしが早く目を覚ました。普段使わない色のラメを使ってメイクをしたり星のシールをほっぺに貼ったり、やはりディズニーに行くので気合が入る。準備しないの?!と君をせかしつつ支度を整え、予定通りの時間にホテルを出発した。バス乗り場に蚊除けスプレーが置かれているのがおもしろかった。バスに立って乗っているとき、隣に乗っていた日本人の女の子とよろけあってしまって、すみません!揺れますよね笑とすこし言葉を交わしたのも面白かった。
そしていよいよディズニー。手荷物検査待ちの列、日差しがきつくて入園前からHPが無くなりそうだと心配になった。とにかく日陰がない。日傘を持っている人だらけで、そりゃこんなに暑かったら日傘もいるわなと納得した。入園し、はじめに目に入った花でつくられたミッキーのエセ者感がすごくて笑った。香港ディズニーランドの地図はほとんどわからなかったが、みんなが通っているメインストリートっぽいところを歩くと、お城があった。パステルカラーというか、やさしい色味のピンクや水色がカラフルで、とても好きなお城だった。そこで日本人に写真を撮ってもらったり、スペースランドが開くのを待ちながら中国語で書かれた案内板を読んだりした。まず最初に向かったのはハイパースペースマウンテン。キャストのノリがよく、テンションが上がった。アトラクション内も色とりどりの惑星が浮いていたり、スター・ウォーズの音楽が流れていたり、戦闘シーンが聞こえてきて日本のものよりエキサイティングだった。全く並ばず流れるように乗れた。アイアンマン(シューティングは相変わらずあまり楽しさがわからない)やアベンジャーズ(中国語で何言ってるかさっぱりだったがたのしかった)?よくわからないアトラクションにも並ばずに乗った。キャストが無表情でゲストを捌いてくのが日本と比べてシュールだった。カラフルな宇宙船?に乗るアトラクションは、小さな女の子が操縦するピンク色のものにのった。スペースランドのアトラクションはひと通り乗り、たのしかった。

そのあとはファンタジーランドに行った。プーさん、そのあとはグッズやさんに行っておそろいのカチューシャを購入した。おなかがすいた、でもどのお店も開いてないと言いながら、でもショーも見たいからどうしよう〜となりつつ劇場のあたりに向かおうかとしていると、シンデレラのいじわるな継母と姉たちがいた。ので、追いかけた。めちゃくちゃかわいかったし歌がへたくそなのとかも、映画から出てきたそのままだったので嬉しかった。暑かったしおなかがすいたのでリーナベルのアイスをたべた。ひとつ1500円くらい。ディズニー価格がすぎる。でもめちゃくちゃおいしかった。リーナベルを食べながら劇場に入っていく人たちを見て、出遅れるかもと焦った。食べ終わって速攻で劇場に入った。ショー、はじめに夫婦漫才がはじまるのかと思ったくらいディズニー要素ゼロのおばおじが出てきたと思ったら、手話の人たちだった。もう少しディズニーぽい衣装を着てもいいのではと今でも思って仕方がない。そこからはじまったショー、とてもとても良かった。オラフがとにかくかわいかったしプリンセスが素敵だった。オラウータンは少し尺なげぇなと思った。雪が降ったり金のテープがとんだり、色んな音楽がきけて、ワンダラスブック、めちゃくちゃ満足した。そこからおなかが空いたのでジャングルっぽいとこでカレーを食べた。朝から暑い中で疲れていたというのもあるし、香港ディズニーは少ない待ち時間で大抵のものが楽しめるので、焦らずのんびりお昼を過ごした。1時間くらい。全くサイズのあってない蓋をカレープレートに被せられてその雑さに笑ったり、めちゃくちゃ多種多様な鳥が飛んできてびびったり、恰幅のいいお姉さんにそのランチ何?!って絡まれたり、カレーがおいしかったけど辛すぎて何度も水を汲みに行ったり、その最中で見かけたターキーレッグがでかすぎたり、いろいろと楽しかった。

ごはんをたべて満足した後は、ジャングルクルーズに並んだ。車椅子のおばあちゃんが乗った船が動き出して、まさかのおばあ一人で出航か?!と笑ったり、前に座っていたチャイナガールがかわいすぎて私のドタイプだったり、中国語で何言ってるかわからんけどノリがよくて楽しいお姉さんが船長でめちゃ当たりの船で良かった。途中、火とか蒸気が溢れまくるシーンがあって、なんで突然こんなことになってるのか意味わからなすぎて笑った。
そこから君待望のトイ・ストーリーエリア。私はあまりトイ・ストーリーに詳しくないのでそれほど期待していなかったが、そんな私でもアトラクションが楽しすぎたりカラフルな世界観でこのエリアが大好きになった。最初に乗ったパラシュート、正直乗らなくてもいいかなと最初は思ってたくらい期待して無かったが、いざ乗るとディズニーランドを一望できて心躍った。頂点に到達したとき、やばい、怖いかもと思ったのもつかの間、独特の浮遊感とともにやさしく降りていくので怖い要素は全くなかった。その後激しめの振り子みたいなやつに乗った。これは、ほんとに一秒も並ばず、なんなら私達が来るのをキャストさんが待っていてくれたので流れるように乗ることができた。あろうことか、待ち時間ゼロである。ディズニーのアトラクションでそんなことがあるだろうか、、コロナ禍のシンドバッドくらいである。

こちらもパーク内の景色と、重力がかかる感覚がたまらなく楽しくて最高だった。しかし私の隣に座っていた三半規管が弱い人には刺激的だったらしく、続けてもう一度乗りたい!という私の意見は却下された。シュリンキーのコースターは本気で全く期待してなかったが、隣に座っていた人が重力を理由にめちゃくちゃ私の方に寄ってきて、それに押し潰されるのが楽しくてげらげら笑っていた。その様子をアトラクションを外から眺めていたお父さんが、変なやつやなとめっちゃ見ていた。お父さんの表情、忘れらんねえよ
トイ・ストーリーを満喫したあと、わたし念願のミスティックマナーに向かった。ただ暑すぎて君が途中で休憩したいと言い出し、ミスティックマナーのグッズやさんに入って涼んだ。天国かと思うくらい涼しかった。
ミスティックマナー、まず外観がかわいすぎて優勝だった。丸みのあるアシンメトリーの洋風の建物。そして「アラジンの猿?」と君が言うのも納得するくらいアブーに激似の猿。ミステリー感はあるもののけっこうシリアス感は無く、ライトな面持ちで楽しめた。そしてグリズリーのジェットコースターに行く手間、わたしがトイレから帰ると君が「なんかいるよ」と。見るとミニーちゃん!!!!出てきたばっかで列もまだ数人並び始めたばかりなので、私はこれ並んでいい?!と興奮気味に向かった。キャラグリ天国の香港ディズニーといえど、そこまでプリンセス以外のキャラに興味がないのでキャラグリはいいかな〜と思っていた私だが、ミニーさんに会ってその価値観が変わった。かわいすぎて惚れた。数分並んだだけでたくさん触れ合いもできて、写真も撮ってもらえてハッピーだった。ミニーさん可愛すぎて、、、フォーリンラブしました、、ミニーさんとの出会いに感動しつつもグリズリーへ。正直向かいながら聞くゲストの叫び声に対して、何をそんなに叫ぶことがあんねんと思ったが、乗ってみるとめちゃくちゃいい意味で裏切られてめっちゃ叫んだ。くまがかわいいし次が読めない展開で思ったよりスリルがあり楽しかった。これは君のおきにいりとなって、夜にまた乗りたい!って言ってた。それからお城の前で行われるショーがちょうどいい時間だったので、見に行った。こちらも最初は見ないでもいいやくらいのノリだったのだが、結果、見てめちゃくちゃ良かった。まずおねえさんたちのカラフルな衣装も素敵だったし、何より生歌が感動した。そしてたくさんのキャラ。特にポカホンタスが美しくて惚れた、会えて嬉しかったな。ここからちょっと記憶曖昧で前後するかもしれないけど、ショーを見たあとはたぶんエントランスに向かって歩いた。いろんなお店に入っておみやげを物色したり、スタバを頼もうとしてカフェに入ったものの鬼並んでいたため諦めて隣のお店でフルーツティーを頼んだり、、しばらくかぼちゃのあたりでフルーツティーをのんで休憩した。その位置からずっとダッフィーシリーズのカメのグリーティングが見えていたので、亀だけ異質だよねとか人気あるんだみたいな話をした。休んだあとはお城を近くで見たり、ファンタジーランドで過ごした。ダンボに乗った。ダンボは絶対乗らなきゃと思っていたので乗れてよかった。君はダンボが好きだから。そして様々なプリンセスたちのモチーフ?しかけつきのオブジェ?のエリア、楽しかった。しかけとか大好きなんだよな〜〜ときめく。ただアリエルだけ異様に他の物語に比べて贔屓されてるの謎だった。そしてティンカーベル会いたかった泣く。会えなかったのでわたしがティンカーベルになっておいた。

そんなこんなでだいぶ外が暗くなっていった。イッツ・ア・スモールワールドは夜に行くんだ(なぜ)という君のもと、そこに向かった。その途中、3びきのこぶたに出てくるおおかみがいた。そしてハロウィンのパンプキンバッグをつくるコーナーがあって、私ひとりだったら超絶行かねえと思っていたけれど、君が行きたい!というので仕方なく行った。わたしはこういう工作的なものが好きだし得意なので、説明を読まずにぽんぽんっと作った。苦戦している君と、同じテーブルに居合わせたお姉さんにも作り方を教えてあげた。お姉さんはバースデーシールをつけていたので、happy birthday!と伝えると喜んでくれた。このコーナーに参加してよかったと思った。シールで満足行くまでふたりでデコって、スモールワールドに向かった。かわいかった。そしてのんびりしていたのもつかの間、時間がなくなってきたのであわててトイ・ストーリーエリアに向かった。途中、おみやげやさんで君はお菓子を、わたしはミニーちゃんのボールペンを買った。夜に乗る振り子も、ライトアップされたディズニーランドが一望できて最高だった。パラシュートも乗りたかったけど、時間が無さそうなので断念した。そして君が乗りたいといっていたグリズリーにもっかい乗った。夜はまた雰囲気が違って楽しかった。ディズニーってやっぱり夜が素敵だよな。異世界感、非日常感がますというか。大好きです。グリズリーを最後に、夜のショーモーメンタスに向かった。わりと前の方のいい位置で見られたと思う。ショー、ほんとに本気でめちゃくちゃ良かった。キスシーンのたびに花火上がるのおもろいし好きな歌とかキャラクターが出てきてわくわくした。花火もライトも壮大で、人生でみたプロジェクションマッピングでいちばん鮮明で好きだった。ショーが終わると、1日終わったなー、という雰囲気になったのだけど、やっぱり帰ってしまうのが惜しくてそのあともしばらく園内で過ごした。かぼちゃエントランスの椅子でぼんやり女の子が駆け回るのをみたり、シャボン玉が夜のディズニーのきらめきを反射させる様子を見ていた。おなかがすいたので、ワゴンに並んでワッフルを買った。ずっと食べたかったので嬉しかった。どこで食べるか悩んで、お城が見える道端に座って食べることにした。とてもおいしかった。想像よりワッフルは大きくて、あったかくて食べごたえがあった。それは香港のものだからなのか、それとも日本のワッフルも大きいのかどうなのかしらと思いながら食べていた。

 

ワッフルを食べてるあいだじゅう、ごみ清掃員のキャストがひたすらトラッシュカンをごろごろさせながらわたしたちの前を行ったり来たりしていた。早く帰らせようという魂胆なのかなと思いつつ、お城の前で写真を撮ってくれというゲストの要望に応じていたので、やはり夢の国なのでそういったことには応じてくれるのだな〜とワッフルをもそもそしながら見ていた。ワッフルを食べ終わり、トラッシュカンをごろごろしているお兄さんに、わたしたちの写真も撮ってくれとお願いした。すぐに撮ってくれて満足した。それからゆっくりと、わたしたちは入口のほうへ歩いていった。入口を抜けて、夜の中で光るクジラの写真を撮り、朝きた道を歩いてバスを待った。時間が遅かったからか、昨日よりも待たずにすぐに乗れた。
ホテルについて、テレビをつけてみた。スター・ウォーズの最終話でレイとカイロ・レン?のキスシーンを見たり、アナ雪2をみたりしながら駄弁っていた。そして次の日に行きたい飲茶のお店などについて作戦会議をして、寝た。
君がおふろに入っている間に、ベッドにチャンドゥを2匹しのばせておいた。

 

どうしたら落ち着くのだろう

ドラマを見たり本を読んだりしているけれどやっぱり落ち着かないので、今の時点のものでもいいから、ゆっくりでもいいから、整理しなければならないのだと思う。きついけれど。先週木曜の深夜に電話して泣いてから、もう泣いてないな、と思ったのもつかの間、昨日寝るときに、めちゃくちゃ泣いてしまった。過去のラインのやりとりとか、写真を見てしまったからだと思う。今年の1月あたり、ラブラブで幸せそうなラインと写真の数々と今の状況を比較してしまって、つらくなった。まだまだ不安定だ。
とりあえず、彼の気持ちが薄れたわけではなく、彼自身が変わったのだ、ということはわかった。今回、彼の気持ちが薄れたのだろうと断定していたのがよくなかった。(本人の話を聞くより先に周囲の意見を聞いてしまったかららよくなかった。)ただ、それでいて彼が大事なことを話さないことは事実としてあるし(前回そういう流れじゃなかった+将来のことを考えなくなったからだと言っていた。)、私自身がたくさん悩んで傷ついて不安定になったことも事実だ。
はあどうしようか。
なんでこんなにも不安なのだろう。鼓動の高まりやお腹あたりのもやもや、ふとしたときに泣いてしまうこと。
①距離 距離ってやはり大きいなと思う。特に、こんなに急に行ってしまったり、それでいて連絡が無いと、なんだかもう、不安になってしまうようだ。
考えてしまって辛いから、距離を置こうと思ったのに、結局考えてばかりだ。そして辛くなっている。なぜ。電話前に感じていた辛さは、終わりの予感と彼の私への思いが冷めたのだろうというところから来ていた。でも電話でそれは誤解だとわかった。なのに今なお辛いのはなぜなのだろう。
私が距離を起きたいと言ったとき、君は距離もあるしね、と返した。そこに少し腹がたった。勝手に距離を置いたのは、君じゃないか。物理的にも、心理的にも。だから、そこが、すごく悲しかったし、今も泣いてしまう原因なのだと思う。うざ!距離を感じるのが辛いのだ。
 考えること、整理したいこと、やりたいことが多すぎて、整理できていないまま日々が進んでいる気がして苦しい。

今6時半なんだけどなんかたくさん食べたりたくさん寝てたくさん振り返りしてたらだいぶ明るくなってきた、わたしが窓側が好きだから何も言わずに窓側を譲ってくれたとかやさしくしてくれたことを思い出したり、写真見返すとやっぱり腹立つくらいかわいいなと思ったり、、チャンドゥの写真めっちゃ撮ってるのかわいすぎるだろ。やっぱり整理する時間ってめちゃくちゃ大切だ〜!
うわあ忙しすぎる。執筆活動が主だけどやりたいこと多すぎるな、、!健康第一なのでいまからおひるねするけど。
2023/10/07。4時間後から仕事なのにもう笑っちゃうくらい眠れない。そんな日もある。  
自分を癒すことが第1、楽しかった過去は事実だけど今の自分の感じ方も事実として存在する。まわりのことは忘れて自分のフィーリングを大切にしよう。はあ〜〜〜〜。なんかなあ。遠距離で連絡もなくて、じゃあ付き合ってる意味てなに????てならん????私はパートナー=いろんなお話をしたいひと、聞いてほしい人、してほしい人、大切なこともくだらないことも日々感じた些細なことも腹がたったことも、だから、それがないのは、辛いと感じちゃう。あ〜〜〜まじ情緒不安定。日によって時間によってまじでころころ変わるから安易に答えを出せないな〜〜シンプルに好きか好きじゃないかで考えよう!今はなんかめんどくて好きじゃない。あ〜〜〜あ〜〜〜はあ。友達に会って話を聞いてほしいなあという気持ちと、ひとりで整理したいなという気持ちでいま後者を優先しています…
考えすぎてしんどくなっちゃったら、大丈夫、休むこともだいじ。違うことをかんがえたり、寝たり、好きなことをして、また考える気になってから考えよう。はあ辛〜〜〜〜〜〜しんど。考えるのおやすみ〜〜〜っぴ。

考えたくないけど考えちゃうしもうどうして?
昔の写真やラインのやりとりをみてると、なんかはあ、尊いなあという気持ちになる。寝不足、つかれてるとき、人の意見、ぜんぶ、考えちゃだめだ。こたえはわたしのなかにしかない。

 

10/9
やっとマカオと香港の思い出を書くことができた。書きながら、おもしろかったなあてにやにやしちゃったり、楽しい思い出が蘇ったり、改めてやさしかったところを思い出したりした。泣いたこともあった。いま、泣いている。色々あったけど、どうしようもなく、幸せだったなあ、って思っちゃって、それがもう手に入らないもののように思えて。3週間前のことなのになんだかずいぶんと昔のことのようだ。なんでこんなに悲しいんだろう、返事が来ないから?忙しいんだろうなあ。まあどんな生活を送ってるのか知らんけど。卒論大変だし、バイトもしてるのかな。色々コミュニティとか海外プログラミングとかに参加する人だからまあ忙しいんだろうな。距離を置くってなんなんだ、自分が多忙なだけなんじゃないのか。じゃあ私が何もしてなさすぎるのかな、なんて思ってしまうけど、そんなことはない。

たしかにもうゾッコンだった1〜3月、彼は暇だったんだろうな。バイトも学校もないし就活もまだ切羽詰まってなくて、毎週私と遊んだり、ラインとか電話もたくさんしてくれた。でもそっかー、忙しいよなー、でもその忙しいの中で、少しでもいいから話したり日々のことを共有したり、構ってほしいなって思っちゃうのはわがままかな。毎時間じゃなくていい。毎日じゃなくても、いい。距離を置くといったものの、それでもまだたくさん泣いてしまうし、辛い。なんかこう、例えば1年後とか5年後とかに、今を振り返って、このときのことをどう思うのだろう。笑い話になるのだろうか。そのとき、彼はまだいっしょにいるのだろうか。
なんだか、性欲とか愛情表現をしてくれるとかそういったことを満たしてくれる新しいパートナーが欲しいなと考えたこともたくさんあったけど、今は、なんか、考えられないな。恋の駆け引きとかめんどくさい。恋じゃなくて愛で惹かれたい。

 

なんか辛いな。セクエデュが気づいたらシーズン4が出てて、昨日はオーティスの写真公開事件とかでめちゃくちゃ笑ったけれど、今日は気持ちが沈み向きで途中で見るのやめちゃった。なんかなー辛いな。明日は仕事終わりに図書館に行ってたくさん読みたかった本を読むんだ。はあ。
思うに季節も良くないと思うの。いきなり寒くなって人肌恋しくなっちゃうし肌も心も乾燥しちゃーう!つら!

10/10
アハモやっと申し込みできたし(えらい!)家族でタイに行くし、念願の図書館行けてたくさん本借りられたし、今日もセクエデュたくさん見たし(今シーズンギャグ要素少なくてシリアスでツライシーン多い気がする。でもみんなぶつかり合って関係性が続いていくから希望をもてるなあという見方もある)楽しいこともある毎日。だけど、やっぱり、寂しくなっちゃうんだよな。

10/11
今日は大分コンデイションがいい。9時に家に帰ってきて、お昼も夜ご飯もつくり、本を読んで、航空券を買い、セクエデュを見る。
相変わらず返信も折り返しもないし、ふと気づけば考えてしまうけど、すこしずつ、彼のいない生活に慣れていかなければならない。当たり前だと思っていた存在が当たり前でなくなること、ずっと変わらないと思っていた自分の気持ちが変化していること、そういったことにまだまだ寂しさ悲しさいろいろ感じてしまうけど、たぶんまだまだ泣いてしまう日もあるけど、ゆっくりと自分の中でかたちにして、心からすっきりできる日が来ますように。焦らなくていいし、悲しいのは当たり前だけど。
・深島に行きたい

 

10/13
ねむい。とても眠い昼下がり、だけどお昼を食べたばかりなのですこし起きていないと体にわるいかなと思っておきてます。今日は夜からお仕事。その前に3時間くらい眠れたらな(ちょうど3時間眠れてびっくりしてる)、と思いつつ、本を読む気力も映画を見る気力もないのでやっぱり日記を綴ることにする。寝ながらできるし。思いの外時間がかかる作業だ。5日間って、ながい。

 

でも過去1でこころの支えだった人との別れを乗り越えたら、わたしは最強になるのではと思ったり、でもやっぱりそう思った3分後には涙を流していたり、忙しい。
そもそもあっちから言われたわけではない。急に距離ができてしまって、その目先のことに私だけが動揺してしまったのかもしれない。でもスキンシップが曖昧になったこととか、将来の話を避けられるようになったこと、とか、距離が離れたことと関係なくそういったことももやもやの大きなひとつだった。から、単に距離が離れたこと=別れるきっかけではないのかもしれない。ここらへんはたくさん考えたがいまはあまり考えたくない。また考えられる状態になってから考えよう。
今忙しいんだろうな。私のことが嫌いになったとかどうでもよくなったとかではなくて。わかんないけど。でも上記の件に加えていつ会えるかもわかんないうえに連絡もないなんて無理だ。これからもう1度も会わないかもしれないし、また何度も会うかもしれない、わからない。とりあえずしばらく会えないし距離をおかないといけないのも確かだ。互いの都合があるからしょうがない。逆にいえば大分に戻ってきてくれていた分がボーナスタイムみたいなもんだったのかもしれない。大阪なんて行ってしまったらもうそのまま返ってこないだろう。じゃあ会えないのは大阪にいる半年間か?たぶん違う。彼は直接言葉にしてくれなかったけど、大阪の大学を卒業したあとは東京に就職して、だから距離はもっと遠くなる。そしたらもっと忙しくなるだろう。だから、たぶん、きっと、わたしたちが一緒にいる時間は、終わったのだ。でもちゃんと、その時間はたしかにあったし、意味のあるものだったと思う。もはや意味なんて無くてもいい。

社会人1年目、なれない環境、苦手な人間関係、理解のできない仕事、辛くて自分が能力不足だと感じる日々があった。そんなときに、自分は素晴らしい人間なんだ、と思わせてくれる言葉をくれたり、人生ってたのしいなと思えることをたくさんいっしょにしてくれて、とても素敵な日々だった。彼もわたしといると自分の短所がよく思えてきたり、鬱がなおるとよく言ってくれていたから、お互いに必要な存在だったんだろう。そして私は、会社の理不尽さに怒ることはあっても仕事の内容や人間関係で悩むことはほとんど無くなった。彼も鬱を克服し、大丈夫になったのだろう。だから、会うべきタイミングで会えたんだ、きっと。別に完全な別れだと割り切る必要もない。彼はずっと繋がっていたいと言ってくれているし、1年に1度とか、地元は大分だし、会えるかもしれない。でもそんな不確かな先のことはまだわからないので考えられなくて、とても近かったこの1年との別れを、ゆっくりと受け入れる作業が必要なのだと思う。別にただ相手が忙しくて都合がなかなか会えないタイミングなだけでしょ、じゃあ私も勉強とか読書とかいろいろしてみて自分の時間を充実させよ、と考えられるときもあれば、都合がつかなくなるっていうのはだんだんとすれ違うっていうことじゃないのかな、とか、今まで君と過ごしていた時間や場所やお金、ばかみたいに全部なくなっちゃうなあどうしよう、とかよくわかんない不安に囲まれたりもする。待つって選択肢もありだと思う。辛くなければ。

 

でもなんかパートナーがほしかったわけじゃなくて、今はもうなんか君だからパートナーだったんだよ〜〜〜!という気持ちである。かと思えば、写真を見返す頻度も減って、その気持ちも大分落ち着いたりもする。
思い出のものが多すぎてどうしようね。
まあこんなに思うことができる人に出会えて幸せだったな。うん。
依存、という人もいるかもしれない。でもこれを依存というのなら依存を全くしないひとなんていないだろう。依存というか、とてもとても大きな存在だった、ということだ。それは時に辛くもあるけどとても素敵なことじゃないかしら。彼のことを思い出す歌、思う歌はたくさんある。凍りついた心には太陽を、と君を大丈夫にしたいんじゃない、君の大丈夫になりたい、っていう歌は、本当に自分とあてはめて、これだ、と思った。昼間の花火は君から教えてもらった。バイオレンスも、私の燃えるような思いを形にしたものだと感じた。でも何より、いちばんに思い浮かぶのはnew jeansのomgかもしれない。ふたりでたくさんnew jeansを聴いたというのもあるけれど、それだけじゃなくて、24じかん、君で頭がいっぱい、という歌詞が本当に自分のとおりだった。そして曲のふわふわとした感じも、君のことで頭がいっぱいで、仕事とか他のことは本当にどうでもいい、そんな夢の中にいるみたいな生き方をしていた自分の雰囲気とぴったりだったのだ。そして、君のことを知るまでは、わたしはなんの意味もなかったの、という歌詞。本当にこれの通り、たくさんの感情を知った。